国内組による壮絶なアピール合戦が幕を開けた。サッカーの東アジアE―1選手権は19日、茨城・カシマスタジアムで開幕し、日本は格下の香港に6-0の圧勝。大量点の口火を切ったのは、相馬が前半2分に決めたFKだ。代表初ゴールで存在感を示した25歳は「最初のチャンスで点を取れたら乗っていけると思った。狙い通りに蹴れてよかった」と笑みを浮かべた。
開始早々、ゴールまで約20メートルの位置で得た直接FK。落ち着いて右足を振り抜き、ゴール左に決めた。始動からわずか3日。代表初出場が先発に5人も並んだ中、この一撃が急造チームに勢いをもたらした。
相馬は後半10分、右クロスをヒールで合わせてこの日2点目。J1得点ランキングで4位に並ぶ西村、町野もそろって2得点と攻撃陣が結果を残し、森保監督は「選手たちはよくチャレンジしてくれた」とうなずいた。
サイドアタッカーの相馬は昨夏の東京五輪で全6試合に出場。A代表へのステップアップを狙っていたが声はかからず、同世代の三笘(ブライトン)がワールドカップ(W杯)のアジア最終予選でブレークした。「日本を勝たせる姿を見て刺激を受けた」。ライバルに負けじと、今大会は自身の力で日本にタイトルをもたらすつもりだ。(大石豊佳)
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