巨人が10月20日のドラフト会議で、高校通算68本塁打のスラッガー・高松商の浅野翔吾外野手(3年)を1位指名する方針を決めた。28日、東京都内の球団事務所でスカウト会議を実施。原辰徳監督(64)も出席し、約3時間、協議を重ねた。高校生野手の1位指名での入団となれば14年岡本和真内野手以来で、高校生外野手だと球団初となる。
■将来スーパースターになるような素材
会議後、大塚淳弘球団副代表(63)が対応。補強ポイントに野手を挙げ、1位指名は名前こそ明言しなかったが「くじびきになるんでしょうけど、そこに行くと。別に隠してもしょうがないから。体は小さいですけど三拍子そろってパンチ力もあるし右にも打てるし足も速い。スター性ですよね、一番は。将来スーパースターになるような素材だと思っていますよ」と、浅野を念頭に置いて高評価した。
■右打者版「オリックス吉田正尚」のような選手に
12球団で最速となる“1位指名公表”に至った経緯について、水野雄仁スカウト部長(57)は「1年生の秋から素晴らしい選手だなと思っていました。ほしいということですね」と説明。「魅力のある選手だなというところですね。将来性もそうですけど、早いうちにも出られるんじゃないかなという期待感もあります。右の吉田になってほしいですね」と最大限の評価だった。
■木製バットでも対応力は高い
巨人は浅野も出場したU-18ワールドカップ(米国)に担当の岸スカウトを派遣するなど、浅野に熱視線を送り続けていた。岸スカウトからの報告を受けた水野スカウト部長は「木のバットでも対応している。高校生なのでだいたい初見の投手と対戦することが多いけど、初見の投手でも最初から打ちにいける。いいということで」と対応力の高さも評価した。
■競合も想定し、入念な模擬ドラフトまで実施
指名が競合担った場合の外れ1位のシミュレーションも実施。大塚副代表は「(外れ1位は)6名ぐらいやりましたよ。外した場合はどこかで即戦力の投手もほしいなというのもあるから、どうしようかというのは今後(検討を重ねる)」と話した。
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