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Wednesday, August 12, 2020

5Gスマホ「HUAWEI P40 Pro 5G」レビュー第3回 - アプリまわりと性能ベンチマーク - マイナビニュース

ファーウェイのフラッグシップスマートフォン「P40 Pro 5G」は、非常に高性能なカメラ機能をはじめとして、仕様面は非の打ちどころがない製品に仕上がっている。ただ、大きな問題となっているのが、Google Mobile Servicesを搭載しておらず、ファーウェイ独自のエコシステムである「HUAWEI Mobile Services」を採用している点だ。そこで今回は、アプリまわりの利便性を確認しつつ、ベンチマークテストを通して性能面もチェックしたいと思う。

ファーウェイ独自エコシステム「HMS」はアプリ充実度が課題

一般的なAndroidスマホでは、Googleが用意するエコシステム「Google Mobile Services」(GMS)を搭載しており、Gmail、Googleマップ、Chromeブラウザなど各種Google製アプリが標準でインストール済み。そのほかのアプリも、Google Playストアから簡単に入手できるようになっている。

そして、P40 ProはGMSを搭載していない。Google製アプリは一切プリインストールされておらず、入手も不可能だ。

P40 Pro 5GのOSはAnroid 10ベースの「EMUI 10.1」であり、互換性という意味では従来モデルのP30シリーズ同様に、Google製アプリ自体は問題なく動作する環境となっている。ただ、仮にGoogle製アプリをインストールできたとしても、アプリ動作に不可欠な「Google Play開発者サービス」が導入されていないため、正常に動作しない。P40 Pro 5Gでは、Google製アプリの利用はあきらめるしかない状況だ。ただし、P40 Pro 5Gで動作するWebブラウザを使って、GmailやGoogleマップ、YouTubeといった、Googleが提供するサービスのWeb版は利用できる(後半で紹介する)。

こういった状況を打破するためにファーウェイが用意しているのが、ファーウェイ独自のエコシステム「HUAWEI Mobile Services」(HMS)だ。考え方はGMSと同じで、アプリ開発用APIの提供やアプリ配布の場を用意するなどしている。

HMSベースのP40 Pro 5Gでアプリを入手するには、HMS独自のアプリストアである「AppGallery」にアクセスする。実際にP40 ProでAppGalleryを開いてみると、Google Playストアに比べてアプリの充実度が低いのは仕方ないところだろう。

アプリ数だけなら100万アプリ以上と、AppGalleryにもなかなかの数があるのだが、多くは中国をターゲットにしたものだ。もともと中国ではGoogleサービスが提供されていないこともあって、AppGallery経由で多くのアプリが配布されており、それらをカウントしているため数が多いわけだ。我々日本のユーザーが利用するアプリについては、まだまだ不足している。Google製アプリがないのはしかたがないとしても、そのほかの有名アプリも配布されていないものが多く、かなり厳しい。

それでも、ファーウェイはアプリを充実させるべく努力しているようだ。例えば、アプリ開発者にHMSへの対応を促すために金銭的な支援を行うなどの対策をとっている。それによって、徐々にではあるが日本でよく使われるメジャーアプリが増えてきた。

2020年5月上旬には、AppGalleryで「LINEアプリ」の配布が始まっている。日本ではLINEアプリが使えるかどうかでスマホの価値が大きく変わるため、この点は大きな進歩と言えるだろう。また、メルカリ、NAVITIME、ヨドバシカメラのアプリ群、ウェザーニュース、Microsoft Officeなども配布されている。当初に比べると、日本国内で利用できるアプリが増えつつあるという印象だ。まだまだGoogle Playストアには及ばないとはいえ、時間が解決してくれる部分もあるだろう。

有名アプリはAmazonアプリストア経由での入手がおすすめ

P40 Pro 5Gにプリインストールされているアプリは、基本的にはファーウェイ製のものが中心。ブラウザ、メール、ギャラリー、音楽再生のMusicといったアプリはすべてファーウェイ製だ。いずれも使い勝手自体は特に問題ない。メールアプリもGmailの送受信に対応している。

国内版P40 Pro 5Gでは、初期設定終了後にジョルダンの「乗換案内 for HUAWEI」や「ヨドバシアプリ」、「LINEアプリ」、「NAVITIME」などのアプリを(任意ではあるが)インストールできるようになっている。

とはいえ、標準アプリとAppGalleryで配布されているアプリだけでは足りないのも事実。かといって、AppGalleryは現状、日本でよく使われるアプリがあまり充実していない。

有名アプリを入手する手段がまったくないわけではなく、おすすめはAmazon.co.jpが提供している「Amazonアプリストア」だ。

Amazonアプリストアは、もともと「Fireタブレット」などAmazon製デバイス向けにアプリを配布するアプリストアだが、Amazon製デバイス以外でも利用できる。Twitter、Facebook、Instagramをはじめ、日本で広く利用されている有名アプリはもちろん、各種ツール類やゲームなど、HMSのAppGalleryにはないアプリが豊富。Google Playストアに比べると数は少ないが、AppGalleryを補って十分に活躍するはずだ。

そのほか、ファーウェイ製のアプリ検索ツール「Petal検索」を使う手もある。Petal検索は、AppGalleryや大手ベンダーの公式サイトを含めて、アプリを配布しているサイトを串刺し検索するツールだ。AppGalleryにはなくても、Petal検索からインストールできる有名アプリはけっこうある。

Petal検索では、アプリ本体(APKファイル)の再配布サイトも一部、検索対象になっている。アプリの開発元や配布元の公式ではないためサポートはなく、もっと厳しく考えれば安全性がどこまで担保されているかわからない。APK再配布サイトからのアプリのインストールは、あくまで自己責任の範囲でということになるだろう。

Googleマップなどはブラウザ経由での利用でなんとか対応可能

有名アプリはどうにかなるとしても(すべてではないが)、Google製アプリの利用はどうしようもない。やっぱりGoogle製アプリは手放せないという人も多いだろう。特にGoogleマップは同等機能を備える代替アプリがなかなか存在しないこともあって、どうにかならないかと思う人も少なくないはずだ。

そんな場合、ブラウザを使ったGoogleマップの利用がおすすめ。GMS非搭載といっても、ブラウザでGoogleマップのWeb版を利用できる。実際にP40 Pro 5G標準のブラウザでGoogleマップにアクセスしてみると、地図の確認はもちろん、経路検索、ショップ検索など、おもな機能を問題なく使えた。

現在位置の取得にやや時間がかかるのと(それでも数秒)、使い勝手がアプリ版に大きく劣るものの、Googleマップを使うには十分アリ。また、Googleマップへのリンクアイコンをホーム画面に作っておけば、アプリを起動する感覚でGoogleマップにアクセスできる。YouTubeの視聴も同様で、ブラウザからアクセスすればなんとかなる。

アプリ版と比べて利便性は落ちるが、ブラウザ経由でのアクセスなど工夫しだいでGoogleサービスの多くは利用可能だ。Googleサービスすべてをあきらめなくてはならない、ということはない。

性能は文句なくトップクラス

続いて、P40 Pro 5Gの性能をチェックしていこう。今回は、UL LLCの「PCMark for Android Benchmark」と「3DMark」、www.antutu.comの「AnTuTu Benchmark」を利用した。

まずはPCMark for Android Benchmarkの結果だが、いずれのテストも最新のハイエンドスマホらしい優れたスコアが得られている。性能だけでいえば、まさしく現役スマホとしてトップクラスであり、快適に利用できるだろう。

次は3DMark。こちらもハイエンドスマホらしい高スコアだ。ゲーミング向けスマホと比較しても遜色がなく、リフレッシュレート最大90Hzのディスプレイと合わせて、最新ゲームも快適にプレイできるはずだ。

同様に、AnTuTu Benchmarkも十分なスコアを記録。これらテストの結果からも、P40 Pro 5Gの優れた性能が確認できた。

最後に、バッテリー駆動時間だ。今回は海外版のP40 Pro 5Gを使ったテストだったため、機内モードを有効にして実行。ディスプレイの輝度を50%、ディスプレイのリフレッシュレートを60Hzに設定した状態で、プリインストールの「ビデオ」アプリで約30分のフルHD動画をリピート再生して計測した。

結果は約17時間49分だった。機内モードでテストしたため、実際の駆動時間はこの結果よりもかなり短くなると思うが、それでも12時間は余裕でクリアできると思われる。ディスプレイ輝度50%いうテスト環境から考えても、バッテリー駆動時間も十分満足できる思ってよさそうだ。

ハード面の仕様がいいだけに、GMS非搭載がとにかく残念

ここまで見てきたように、P40 Pro 5Gはハードウェアとしては文句なく現役最強に近いフラッグシップスマートフォンに仕上がっている。性能面はもちろん、圧倒的な魅力を備えるカメラなど、最新フラッグシップスマホとしての完成度は非常に高い。

それだけに、やはりGMS非搭載は重ね重ね残念な部分だ。スマホはハードウェアとアプリの双方がそろってこそ大きな魅力が生まれる。P40 Pro 5Gはアプリが不安なぶん、どうしてもユーザーを選ぶ製品となってしまう。

もちろん、アプリまわりについてわかった上で使うのであれば、現役スマホの中でもトップクラスの魅力を備えているのは間違いない。アプリまわりを割り切って使うことをいとわないという人であれば、手にして満足できるスマホと言っていいだろう。

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August 12, 2020 at 06:40PM
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