東名高速道路富士川サービスエリアに併設された道の駅・富士川楽座(富士市)に二十八日、来場者が自由に演奏できる「ストリートピアノ」がお目見えした。富士川楽座の二十周年記念事業として、富士山を望む四階展望ラウンジに設置された。
記念式典があり、道の駅を運営する「富士川まちづくり」の伊藤高義社長は、新型コロナウイルスの影響で各種企画が軒並み中止や延期になったことに触れ、「久しぶりの企画で胸が高鳴っている。雄大な富士山を眺める際に、心地よいピアノの音を聞けたらくつろぎが増すのではと思った」とあいさつした。
設置するのはヤマハのピアノ一台。同社の担当者によると、県内でストリートピアノの常設は珍しい。周りを富士市出身のイラストレーター・サノユカシさんが華やかな絵で彩った。擬人化された富士山が優しい表情でピアノを弾く様子などが描かれており、サノさんは「ここに来た人に少しでも笑顔になってもらえれば」と話した。同市出身のシンガー・ソングライター結花乃さんによる記念のミニライブもあった。 (佐野周平)
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