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Saturday, August 8, 2020

詩人・谷川俊太郎さんが見つけた戦争反対への道 - 東京新聞

戦争と平和について話す詩人の谷川俊太郎さん=東京都杉並区の自宅で

戦争と平和について話す詩人の谷川俊太郎さん=東京都杉並区の自宅で

 詩人の谷川俊太郎さん(88)は、平和への思いを、自らの言葉で詩に込めてきた。戦後75年を迎えたこの夏、本紙のインタビューに応じ、毎日の生活を地道に続け、その生活を守ることしか戦争反対の道はないと語った。

 父は法政大総長も務めた哲学者、徹三さん=愛知県常滑とこなめ町(現・常滑市)出身。谷川さんは満州事変が起きた1931年に東京で生まれ、45年5月の「山の手空襲」を体験した。「戦争に対する不安というのはずっとある。反戦の詩とかそういうのを書くのは自然な流れだった」

 年を追うごとに「戦争ってのはなくならない」と確信するようになった。世界中でテロ行為的な戦争が次々と起きる。リモートコントロールで爆撃できるドローンのように、新しい技術はすぐに兵器に応用される。そんな現実にぶつかっても、反戦の思いは変わらないという。「どんなに正義をふりかざしても、人が人を殺すのは自分にとっては嫌」と話す。

 日本の戦後については「ずっとまあ、一応、平和だった。我々の日常生活ってのは平和がまず先」と振り返った。一人の人間として、戦争にあらがうにはどうすればいいのか。谷川さんが思い至ったのは「地道に毎日の生活を続けていくこと。その生活を信じ、守ること」だ。

◆谷川俊太郎さんインタビュー詳細はこちら

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