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Saturday, November 14, 2020

満塁で無得点、バント失敗…元コーチが解説するミス連発のソフトバンクが勝てた理由(Full-Count) - スポーツナビ

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昨季までホークスコーチでヤクルトでも活躍した飯田哲也氏が解説

■ソフトバンク 4-3 ロッテ(CS・14日・PayPayドーム)  勝って当然――の重圧だったのか。ソフトバンクは劣勢を跳ねのけ、4-3でロッテに逆転勝利を飾った。14日に本拠地PayPayドームで行われたロッテとの「パーソル クライマックスシリーズ パ」第1戦。ソフトバンクは4年連続の日本シリーズ進出に王手をかけた。序盤にビハインドを背負う展開でかつミスも多く出た。昨季までソフトバンクコーチで、ヤクルトでも活躍した飯田哲也氏は「なんでこれで勝てたんだろうと思う人もいると思いますが、要所要所でポイントはあった」と分析する。 【動画】「判断素晴らしい」「指示速い」と絶賛 牧原が放った珍しい“遊撃前二塁打”の実際の映像  ソフトバンクは初回、1死から中村、柳田、グラシアルの3連打で満塁の好機を作ったが、栗原が併殺打に倒れた。5回無死一、二塁からは甲斐がバントを失敗するなど、無得点。点が取れそうで、取れない。ロッテ先発・美馬に粘られた。飯田氏は試合前に「短期決戦はしっかりバントを決めないといけないし、取れるところでとっておかないといけない」と何度もヤクルト時代に出場してきた日本シリーズを例に出し、力説していたほど。ここまでは完全にロッテの流れだった。  しかし、6回のロッテの継投で潮目が代わり、相手の守備のミスが絡んで同点に。8回はロッテ澤村の四球などから2死満塁として、甲斐の遊撃内野安打でなんとか勝ち越した。お互いにミスがいくつも出た試合で、最後に勝利の女神が微笑んだのはホークスの方だった。 「先制もされて、バントのミス、ゲッツーとずるずるいってしまうような流れでも底力を見えた。ホークスの強さがありました」

投手陣の奮闘、打線もジワジワと攻める「ロッテを精神的に追い詰めていた」

 飯田氏がまずポイントとしてあげたのは先発・千賀の力投をはじめとした投手陣の奮闘だ。 「千賀は先にホームランは打たれましたけど、最少失点で切り抜けて粘った。不本意だったかもしれませんが、試合を作った。モイネロと、森も素晴らしかったですし、ピッチャーの頑張りも大きいです」  ソフトバンクには1勝のアドバンテージがある。同点にして引き分けに持ち込んでもいいという考えもあっただろう。追いつけば、勝てるというマインドもあった。その展開に持ち込めたのは千賀のエースとしての意地だった。 「ミスはありましたけど、打線は相手へのプレッシャーは常にかけ続けていましたよね。先頭でたり、得点圏に走者を進めたり……じわじわと攻める。ロッテを精神的に追い詰めていた」  打線も食らいついた。柳田の反撃ののろしとなる本塁打も見事だったが、6回には先頭打者で打席に入り、中前安打を放った。この一打から同点に追いついている。 「今のベストオーダーでもありますが、打順の巡り合わせもよかったですね。柳田、グラシアル、栗原、デスパイネ、牧原という並び。外国人が続いて並ぶと、ヒット、ヒットの各駅停車になる可能性もありますが、この並びなら、バントやエンドランなど動きをつけられる。打順の妙はあったと思います」  CS初戦、お互いにミスが出た。流れは両チームに行き来した。それでも傷口を小さく収めながら、全員が粘ったことが、ヒヤヒヤの勝利につながった。

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