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Sunday, March 29, 2020

火砕流、主要道寸断も 富士山の避難計画見直しへ - 日本経済新聞

山梨、静岡、神奈川各県などでつくる「富士山火山防災対策協議会」は30日、最新の知見に基づいて改定中の富士山ハザードマップについて中間報告を公表した。山梨県富士吉田市や静岡県富士宮市で、従来の想定よりも火砕流の到達距離が最長で約2~4キロ延びることが判明。この場合は主要道路を寸断する恐れがあり、避難に使えないため、避難計画の見直しが急務だ。

現行の富士山ハザードマップは2004年に国が策定し、同協議会が20年度中の改定を目指している。今回の中間報告は対象となる噴火現象を火砕流と小規模溶岩流として作業した。火砕流では、過去5600年間で最大規模の「鷹丸尾火砕流」を参考に、噴出量をこれまで想定してきた240万立方メートルから、1千万立方メートルに変更した。

急勾配が続く35地点を設定して計算した結果、火砕流は従来の想定よりも北東と南西方向に長く流れる傾向になり、最長で富士吉田市で約4キロ、富士宮市で約2キロ、それぞれ到達距離が延びた。

中には、富士吉田市と静岡県小山町を結ぶ有料道路「東富士五湖道路」や、富士宮市と静岡県御殿場市を結ぶ「富士山スカイライン」が寸断するケースがあった。火砕流は、高温の火山灰や岩石が高速で斜面を流れ下る現象で、発生してからでは避難するのは難しい。

火口からマグマが流れ出す小規模な溶岩流については、92カ所の火口を設定し計算。前回より詳細な地形データで分析したところ、24時間以内に富士吉田市や富士宮市などの市街地に流れ込んだり、東海道新幹線や東名・新東名高速道路にも到達したりした。

大規模や中規模の溶岩流を想定したシミュレーションは、20年度末までに計算する。

協議会はまた、最新の研究成果として、富士山では過去5600年間に約180回の噴火があったことを確認。うち96%は小規模か中規模だった。溶岩流が発生した噴火は全体の約6割、火砕流は1割以下であることも公表した。〔共同〕

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March 30, 2020 at 01:00PM
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