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販売されたサイネリアの花と浜野さん（右）＝さいたま市役所で |
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新型コロナウイルスの影響で東京の学校の卒業式などの中止が相次ぎ、式典で飾られる花の需要が落ち込んだことを受け、さいたま市役所で十九日、市内の農家が生産したキク科の花「サイネリア」の特別販売が行われた。
和名を蕗桜（ふきざくら）というサイネリアは、花の少ない冬場に開花するため人気で、鉢植えで卒業式の花道を彩ることが多い。同市岩槻区黒谷の「浜野園芸」では、この時期に開花を合わせ、通常は約二万鉢を主に東京の市場に出荷する。今年は今月上旬の高校や大学の卒業式が軒並み中止になり、注文が激減。苦境を知った市農業政策課が声を掛け、市職員向けの販売が実現した。
浜野園芸の浜野力さん（４５）によると、各地の小学校では形を変えても卒業式を開催しようとの動きもあり、少しずつ需要は回復。それでも、売り上げは三割ほど減りそうだという。この日は一鉢五百円で千四百鉢を販売。浜野さんは「一時は枯れてもやむなしと考えていたので、ありがたい。こういう時期だが、自宅などで見てもらい、花で皆さんの心を満たせれば」と話した。 （前田朋子）
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March 20, 2020 at 05:42AM
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新型コロナ＞卒業式の花に開けた道 さいたま市役所で特別販売:埼玉(TOKYO Web) - 東京新聞
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