函館市の北海道教育大学函館校では、新型コロナウイルスの影響で収入が減るなどして経済的に困窮する学生を支援する取り組みを始めました。
函館市の北海道教育大学函館校では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でアルバイトが出来なくなったり、実家の家計が苦しくなったりして経済的に困窮する学生が増えています。
大学によりますと、学費の減免を希望する学生は去年の同じ時期に比べて30人以上増えているということです。
こうした学生に給付金を支給して支援しようと、北海道教育大学では広く市民や教職員から寄付を集める活動を始めました。
大学では、基金なども活用し総額5000万円の支給を目指していて、1人当たりの支給額は学生の経済状況について聞き取りを行った上で決めるということです。
また、函館校では独自に給付額を上乗せするほか、自宅でオンライン授業を受ける環境が整っていない学生に対してパソコンなどを貸し出す取り組みも始めることにしています。
北海道教育大学函館校の伊藤泰広報室長は「学生の学ぶ場が奪われることはあってはならないので大学としてもできる限りの支援はしていきたい。地域に貢献できる学生を育てていくためにも広くご協力をお願いしたい」と話していました。
【ある大学生「生活ぎりぎり」】
新型コロナウイルスの影響で学費や生活費をアルバイトに頼っていた大学生の中には経済的に厳しい状況に追い込まれている人もいます。
北海道教育大学函館校の大学3年生の大沼璃梨佳さんは奨学金を利用していますが、ふだんの生活費はアルバイトで賄っています。
しかし、大沼さんがアルバイトをしていた函館市内の飲食店は新型コロナウイルスの影響で一時休業し、大沼さんはことし3月、飲食店の店長から「しばらくアルバイトには来ないで欲しい」と連絡を受けました。
このため3月から4月にかけての収入はほぼゼロになり、貯金もほぼ底をついたということです。
大沼さんの実家は宮城県で旅館を営んでいますが、新型コロナウイルスの影響で宿泊客は大幅に減少し経営も苦しくなっていて、実家からの支援は見込めない状況だということです。
大沼さんは、新たにコンビニエンスストアでアルバイトを始めましたが、生活していくだけの十分な収入は得られず、電気代や食費を節約しながらぎりぎりの生活を迫られているといいます。
大沼さんは「3月以降生活がぎりぎりで、今すぐ支援がほしい状況です。今後は就職活動も控えていて交通費などが工面できるかわからない状況です。不安な時期が長く続いているので、大学から支援をいただけるのはありがたいと思います」と話しています。
また、政府が経済的に困窮する学生に対して最大で20万円を給付することについては「私たちは今収入が減少して困っているのに給付がいつになるかわからず不安な状況が続いている。支援が遅すぎると思う」と話して
【大学が働き口の提供も】
北海道教育大学函館校では、経済的に困窮する学生に働く場を提供しようと学内のアルバイトを拡充しています。
大学では8月上旬まで原則、すべての講義がオンラインで行われていますが、パソコンやインターネット環境がなく、自宅で講義が受講できない学生のために、キャンパス内のパソコンルームなどを開放しています。
大学では、これらの部屋の受け付けやパソコンの消毒などの仕事を希望する学生に担ってもらっていて、44人の学生が働いているということです。
大学では今後も、図書館の資料整理などの仕事を学生のアルバイトとして提供できないか検討するということです。
先週から学内でのアルバイトを始めた2年生の岡田りん子さんは「居酒屋のアルバイトがなくなり収入が減って困っていたので、学内でアルバイトができるのは助かります」と話していました。
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May 29, 2020 at 04:43PM
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道教育大函館校が困窮学生支援へ|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp
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