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Saturday, July 18, 2020

初の世界ランク1位への道 ラームは“相棒”から逃げ切れるか - ゴルフダイジェスト・オンライン

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 3日目(19日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7392yd(パー72)

きのうの敵はきょうの友――。個人戦のみならず団体戦もあるゴルフの世界では、そんなことがたまにある。ただし今回は逆のケース。12アンダー単独首位に立つ世界ランキング2位のジョン・ラーム(スペイン)を最終日に4打差2位から追うのは、いずれも「きのうの友」だった2人だ。

ラームが欧州ツアーで年間王者に輝いた昨年、米国で挙げた勝利は「チューリッヒクラシック」。同大会は米ツアーで唯一のダブルス戦で、当時タッグを組んだのが後続に控えるライアン・パーマーだった。この日「68」をマークしたラームを「きょうの4アンダーは普段の6、7アンダーみたいなもの。信じられないよ」と称賛したパーマー。「(キャディの)ジェームズ、アダムを含めて僕らは仲間だから良い時間になる」と最終組の2サムを喜んだ。

もうひとりの2位、トニー・フィナウとは今大会開幕前日に行われたチャリティマッチでペアとなり、イアン・ポールター(イングランド)&グレーム・マクドウェル(北アイルランド)を相手にしたばかり。予選ラウンドもプレーをともにし、互いに好調ぶりを認めている。

硬く締まったグリーンに苦労したムービングデー。ラーム自身もスコアを伸ばせないまま迎えた終盤6ホールで「ひとつでもアンダーパーにできれば素晴らしいフィニッシュだ」と考えていたという。それがティショットを360yd飛ばした13番から一気に4連続バーディ。「やりたい人全員にこのコンディションでプレーしてもらいたいよ。“クラチャン”だってきょうは80を切れないと思うよ」と苦笑いするほどの難コースを攻略し、今季初勝利、米ツアー4勝目に王手をかけた。

2位以内で終えれば、ロリー・マキロイ(北アイルランド)に代わって世界ランク1位に躍り出る可能性がある。スペイン勢では故セベ・バレステロス以来のナンバーワン到達の意味は大きい。「気にしない、遠ざけているというのは自分へのウソになる。僕にとってはそのくらい大きなこと。でも、すべてはあした勝ってから。これまで何度も言葉にしてきたように、セベから僕は多大な影響を受けた。スペイン人だけでなく、欧州人みんながそうなんだ」

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