クルマの運転をしていれば必ずついて回る事故の可能性。でもそんな可能性は少しでもゼロに近づけたい!! そこでいろいろな人に、普段運転で気をつけていることを紹介してもらおうというのがこの「事故の確率を0.1％減らせるかもしれないリレーコラム」です。非常事態宣言終了後初の連休が目前ということで、高速道路を利用しての移動も増える時期かと思います。そこで今回は特別編として、NEXCO中日本（中日本高速道路）にお話を伺いました。テーマは「高速道路で道を間違えた時の対処法」です。
毎年のように新しい高速道路や新しい区間が開通して便利になっていますが、慣れない道だとうっかり道を間違えてしまうことも……。降りるIC（インターチェンジ）を通り過ぎてしまったり、JCT（ジャンクション）の行き先を間違えてしまったり、運転に慣れている人ほどやらないミスだけに、やらかしてしまうと無駄に動揺してしまって注意力も散漫になりがちです。そこでいざという時の正しい対処法をNEXCO中日本に聞いてみました。
NEXCO中日本 東京支社 広報・CS課に伺ったところ、実際にルートを間違えた場合のケースとして、本線上をUターンして戻ったり、入口のランプから逆走したりするケースがあるそうです。もちろん逆走するのは正しい対応ではありません。が、2018年の場合に発覚しただけで、ルートを間違えて故意に逆走したケースが39件、そのうち、出口ランプを過ぎたものが10件、ICやJCTで分岐を間違えたものが11件あったそうです。逆走による事故では死亡事故の割合が約15倍になるなど、大きな事故につながる傾向がありますので、道を間違えても絶対に逆走してはいけません。
ではうっかりルートを間違えてしまったらどうすればいいのかというと、次のICで降りるのが正解です。ただし、「次のICで降りたら、出口の料金所（ETCではない一般のレーン）で料金所スタッフに事情を話してください」とのこと。そうするとスタッフがルートに戻る方法を指示してくれ、さらに追加料金がかかることもないそうです。これは裏技でも秘密の方法でもなく、Webサイトでも告知されている正真正銘の正しい方法。ペナルティもなければ追加料金もかからないので、逆走などせず、安心して次のICまで走りましょう。ただし、ICの構造などによって対応できないケースもあるとのことです。
なお、逆走車を発見した場合は衝突をさけるよう注意して走行してもらうとともに、同乗者がいれば同乗者から110番をしてもらうか、最寄りのSAなどにある非常電話、料金所スタッフへ申し出てほしいとのこと。通報があった場合、速やかに情報板やハイウェイラジオで逆走情報が発信されるそうです。
また、情報板などで逆走車の情報を見聞きしたときは、車間距離を開けて速度を落として走行すること。とくに逆走車は追い越し車線側を走行してくる傾向があるというので覚えておきましょう。
そのほか、高速道路上に故障車や落下物、道路の破損を見つけた場合は、24時間通話料無料の「道路緊急ダイヤル」#9910でも受け付けています。
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July 20, 2020 at 10:00PM
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