<中日1-0DeNA>◇22日◇ナゴヤドーム
中日大野雄が2試合連続完封勝利を決め、連続イニング無失点を45に伸ばした。ピンチは8回2死二、三塁。代打楠本を139キロフォークで空振り三振に仕留めるとグラブをたたきほえた。9回1死では神里の投ゴロを背面捕球。ミラクルプレーで球場を沸かせた。
お立ち台では声が上ずった。「今日だけは、ほめて下さい」。ほめて欲しかったのは、連続イニング無失点記録でも、5年ぶりの2ケタ10勝目でもない。「ライデルがいなくなって、祖父江さんと福が2連投していた。野手のみんなもしんどい。何とかしたいとマウンド上がった」。守護神R・マルティネスが故障離脱した中で中継ぎ2人の連投を回避させた。1点を守りきるエースの大役を果たした喜びが口をついた。
ナゴヤドームでの年間5完封は01年野口茂樹を抜き球団トップ。「(記録を続けるのは)ほんまにしんどい。(巨人)菅野君も13連勝でしんどかったやろな」。チーム8年ぶりAクラスとタイトル&記録への注目が、さらに高まる126球となった。【伊東大介】
▼大野雄が今季6度目の完封で9月15日広島戦の2回から45イニング連続無失点。45イニング以上無失点を続けたのは11年ダルビッシュ(日本ハム=46回)以来で、大野雄の45回はプロ野球12位となり、中日では56年大矢根の40回1/3を抜く球団新記録。左腕では64回1/3のプロ野球記録をつくった58年金田(国鉄)に次いで2位の記録だ。また、シーズン6完封以上は18年に8完封した菅野(巨人)以来で、中日では87年小松6完封以来になる。大野雄は14日阪神戦も完封しており、2試合連続完封が今季3度目。シーズンに連続完封を3度もやったのは71年江夏(阪神=2試合連続3度)以来、49年ぶりの快挙。
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