巨人が7日、国内フリーエージェント(FA)権を行使したDeNA梶谷隆幸外野手(32)と都内で初交渉を行った。3年総額5億円超の契約と背番号「13」を準備し、長打力を兼ね備えたリードオフマン獲得への熱意を示した模様だ。交渉解禁日だった前日6日のDeNA井納翔一投手(34)に続き、2日連続の猛アタックで本気度を伝えた。

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投打の戦力補強に向け、巨人が2日連続で動いた。前日の井納に続き、調査を続けていた梶谷との交渉の席を設けた。セ・リーグ3連覇と日本一奪還を果たすために必要不可欠なキーマンと約1時間、都内ホテルで向き合い、思いの丈を訴えた。

3年総額5億円超の契約だけでなく、長打力を兼ね備える好打者が背負う番号でも誠意を示した。準備している「13」といえば、メジャーでは通算3115安打、696本塁打、2086打点を誇る元ヤンキースのアレックス・ロドリゲス氏や19年にパドレスと10年3億ドル(当時で約330億円)で契約したマニー・マチャド内野手ら好打者が背負う番号でもある。

今季、DeNAの1番としてリーグ2位の打率3割2分3厘、19本塁打をマークした梶谷にとって、うってつけの背番号といえる。ソフトバンクに2年連続で4連敗を喫した日本シリーズでは、先発した1番が14打数3安打で2番は13打数1安打と沈黙した。長打力を兼ね備え、クリーンアップの前でチャンスメークもできるリードオフマンが新たにスタメンに名を連ねれば、打線の厚みは確実に増す。

梶谷は6日のDeNAの「ファンフェスティバル2020」後、「今後につきましてはしっかり考えたいと思います」とのコメントを発表していた。巨人が連日の熱烈ラブコールで、梶谷の心も引き寄せていく。

◆巨人の外野事情 今季は丸が不動のセンターで、シーズン序盤は右翼にパーラが入ったが、シーズン後半からは松原がスタメンに定着。左翼には亀井、ウィーラー、陽岱鋼、若林らが入った。来季も丸の中堅は不動で、梶谷は右翼の有力候補に挙がる。