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Saturday, October 17, 2020

道の駅、旅の拠点に 県内3カ所、隣接ホテル開業 - 岐阜新聞

◆「近場観光」誘客が課題

 積水ハウスと米ホテル大手マリオット・インターナショナルによる道の駅に隣接した宿泊特化型のホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット」が、美濃加茂市と美濃市、郡上市で開業した。来夏開業する高山市荘川町を合わせて県内は4施設が稼働する。いずれもホテル内に飲食店はないため、いかに地元店への誘客に結びつけるかが課題だ。新型コロナウイルスの収束が見通せない中、近場で観光を楽しむマイクロツーリズムが盛り上がりを見せており、旅の通過点から旅の拠点に道の駅を変革できるかの模索が始まっている。

【美濃加茂】

 美濃加茂市では、昭和をテーマにした県営公園・ぎふ清流里山公園がホテル前に広がる。園内には複数の飲食店が営業し、コスモス畑や紅葉の観賞、稲刈りや収穫体験などもあり、見どころ満載だ。今月から土日曜、祝日限定で夜間営業も開始。宿泊者には銭湯「里山の湯」の無料券を配布している。

 課題は、木曽川や中山道太田宿から約5キロ離れた丘陵地に建つホテルからの誘客だ。市は今月、コミュニティーバスのダイヤを改正し、ホテル前に到着する午後の便をこれまでの3便から5便に増加。さらに勾配地を楽に移動できる電動アシスト付き自転車のレンタル拠点を同公園と美濃太田駅前の2カ所に置き、計15台を使って利用者のニーズ調査を開始した。

 伊藤誠一市長は「平日はホテルでテレワークして週末は家族と過ごすワーケーションを研究したい」と新しい時代の動きを意識する。「市内で整備が進む中部国際医療センターが開業すると、長期滞在して健診や治療を行うメディカルツーリズムとして、国内外からのホテルの利用が想定されるため連携したい」と期待する。

【美濃】 

 一方、国重要伝統的建造物群保存地区の「うだつの上がる町並み」とホテルが約1キロと近い美濃市。客室からは長良川の景色が望める。市は今月から市内観光にバス、タクシー、鉄道を利用した場合、旅行事業者に運賃の半額を補助する事業を開始した。

 長良川鉄道は早速、補助事業を活用。町の散策に加え、美濃和紙の産地である美濃市内での紙すき体験や大矢田神社の紅葉狩りを盛り込んだ二つのプランを企画した。移動にはタクシーを活用する。ほかに美濃加茂、美濃、郡上の沿線3市の名所などを巡る2泊3日の旅行プラン「地域応援ツアー」も販売。同社の岩田寧伸誘客担当課長は「ホテル開業を契機に、沿線市町の活性化につながるプランを今後も企画する」と話す。

【郡上】 

 ウインタースポーツのシーズン到来を見据えた取り組みに力を入れるのは、郡上市だ。同市大和町にあるホテル周辺と市内スキー場を結ぶシャトルバスの運行を予定するほか、ホテル敷地内にスキーやスノーボード用具の乾燥室を設けた。

 市は今年、観光庁の「国際競争力の高いスノーリゾート形成促進事業」の支援地域に選ばれた。コロナ収束後を見据え、市観光連盟が中心となり環境整備を進めている。複数のスキー場を結ぶシャトルバス運行の実証実験を控え、ホテル周辺にも停留場を設けるべく調整している。

 乾燥室はホテル駐車場の一角に設置。設計当初は予定になかったが、宿泊客のニーズを考慮して設置を決めたという。

 地元グルメも魅力の一つだ。朝食には予約者限定でホテルと道の駅「古今伝授の里やまと」が共同開発した弁当箱型の朝食を提供する。感染予防に配慮し各部屋で食べられるよう工夫した。ホテル誘致に携わり、道の駅などを運営する郡上大和総合開発の水野正文社長(63)は「市全体への経済波及効果はもちろん、市民が誇りを持てるホテルになれば」と願う。


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